インストラクター執筆エッセイ2010/アダチ音研

2010年12月 第二十一回

「フィラデルフィア・サウンドって何?」written by 安達たけし

フィラデルフィア・サウンド!
聞き慣れないジャンルですが・・・
そう言えば、どこかで一度だけ耳にしたような覚えが・・・
な~んてことありませんか(^^)

もともと、ジェームスブラウンなどに代表されるファンクがその源流で、そこにゴスペル、ブルース、ジャズなど様々な要素をほんの少しづつ加えていったのが、このジャンル!

たしかにリズムは、ファンクだけど、コード進行が複雑だったり、メロディーが綺麗だったりとそのサウンドはどことなく、ファンクより洗練されています。

このフィラデルフィア・サウンドを確立した第一人者は、ギャンブル&ハフ!
そしてそのサウンドの影響を多大に受けてデビューしたのがデヴィッド・ボウイ!
さらに若かりし頃のマイケルジャクソンもこのサウンドでジャクソンズを見事に再生させています。

意外と知られていないジャンルですが、黒人音楽の軌跡の中でも
とっても重要な位置を占めているので、これを機会に是非、聴いてみてはいかがでしょうか?(^^)

2010年11月 第二十回

「セッション」written by 斉藤隆一

ジャムセッションって楽しいですよね。行ってますか? 
Jazz、Soul、Blues様々あるので近所やいろんな場所、そして、自分にあったところを探して行きましょう。

先日、都内某所にてSoul系のセッションにお客さんとして行ってきました。
歌い手さんがいるので、その人の持ち曲をやるのですが、行き当たりばったりで曲が出てきます。 
(ま~どこもそうだけど)
ソロフォームや回数の合わせも無し・・・
(ホストバンド仕切れよ^^;) 

案の定、だらだらと続くソロといつ終わるかよくわからないソロに冷や冷やのバック。 
いつ戻っていいのかわからない歌い手さん曲そっちのけで「乾杯!」を連呼するホストバンドの方達・・・
いや、最悪でしょ 自分自身、バンドが下手でも上手でも全然構わないんだけど、この時は見てて聞いてて辛かったな~
でもね、勉強しました、こういうセッションは駄目だ・・・ 
という具合にね。 

セッションは音楽仲間を増やす、一緒に曲を合わせるという目的が第一で行われて創めて楽しいセッションとなるギターの東大セッションもそうなるように講師陣努力して行きますぞ!!

2010年10月 第十九回

「アコギでライブ?」 written by 浜中洋輔

最近僕の生徒の方がアコースティクギターやガットギターを欲しいと言う方が増えてきました。
その中には、ライブでアコースティクギターを演奏したいので欲しいという方もいます。

そこで注意しなくてはいけないのは、普通のアコースティクギターはエレキギターみたいにピックアップが付いていません。
ですのでアコギやガットをライブで使いたい場合は2つ方法があります。

まずはオンマイクでサウンドホールの音を拾うという方法です。
この方法はリアルなアコースティックサウンドを拾うレコーディングと同じやり方でアコギ・ガットのそのままの音なので良いのですが、欠点はずっと同じ姿勢で弾いてなくてはいけないのです。

ノリノリの曲でも自分だけ座って微同だせずに弾き続ける・・・
ちょっと辛いですね(笑)

もう一つの方法はピックアップ内蔵のエレアコ・エレガットを使用するという方法です。僕はこの方法を使っています。

このやり方の利点はエレキと同様に常に大きく安定した音が
出てくれるのでライブ中どんなに動いても大丈夫!またプリアンプなどを併用すれば細かなイコライジングや音量調整、又プリアンプ本体のミュート機能を使って曲間でのチューニングなども簡単に出来ます!

皆さんもボサノバやポップスをライブで演奏する場合は参考にしてみて下さいね。

2010年9月 第十八回

「Rhythm in daily life」written by 齋藤隆一

ギターやベースその他色々な楽器が多々ありますが、その楽器のプロフェッショナルを目指すのであればリズムは共通の最重要項目のひとつであることに間違いありません。 

さて、皆様はどのようなトレーニングをされていますか?
もちろん楽器を持っている時は東大流のトレーニングで間違いないので、是非とも続けてください。 

しかし、ここで提案したいのは、普段何気ない日常の生活の中からでもトレーニングは可能という事なのです。
玄人っぽくいうと自分の体内時計を鍛えるってことですね。

例えば、車を運転されている方は、ラジオの音や、右左折時のウィンカーに合わせてみたり、駅までの道のりに踏み切りがある人はその音に合わせてみたり、歩いている時にリズムを取り、地面に足が付く瞬間を表の拍にしたり裏の拍にしたり、電車内で聞こえる「ガタンゴトン」っていう音に合わせてみたり、さらにマニアっぽくすると、「ガタン」の「ガ」を表にしたり、「タン」を表にしたりして遊んでみたりできます。

いや~挙げてみるときりがないですが、上記はあくまで例です。

自分の日常生活にあった一番のトレーニング方法を見つけてみてください。

2010年8月 第十七回

「助け合いの精神!」written by 安達たけし

今回は、シンプルに!

ドラムの搬入は全員で手伝うべし!

アコースティック楽器をチューニングしてるときは静かにするべし!

サウンドチェックはエンジニアと紳士に対応するべし!

ステージ上のケーブル類は、整理整頓するべし!

メンバーの立ち位置に気を配り機材を配置するべし!

入り時間は、必ず守るべし!

アンサンブルの場合、音楽は音楽以上に人が大事!

思いやる心を大事にしましょう!

2010年7月 第十六回

「クラシックを聴こう!」wirtten by 安達たけし

世の中、クラシック音楽の嫌いな人が、なんと多いことか!!
かく言う、私も20歳くらいまではホントにクラシック音楽が嫌いでした。というより「聴かず嫌いだった」と言うほうが正しいかもしれません。

これには、いろんな要素があるでしょう・・・
小中学校時代の悪印象な音楽教育の刷り込みであったり、日本の風潮である過剰なヨーロッパ・クラシックに傾倒した敷居の高さなどなど・・・

でも自分の意思でよくよく聴いてみるとクラシックが素晴らしい音楽であることが分かります。
そこで!!
クラシック音楽とポピュラー音楽を楽器という観点であらためて比較してみましょう。

そこにはたくさんの共通点が見つけられますよ(^^)

1.サックスなどが好きな人へ:
オーボエを聴いてみましょう!
サックスは、木管楽器といっても形成される素材はブラスで金管楽器と同じです。しかしオーボエを形成する素材は完全に木!
木管楽器ならではの木の鳴りによる暖かいサウンドが聴けます。

2.トランペットが好きな人へ:
ホルンを聴いてみましょう!
メロディーの裏側に鳴っているもうひとつのメロディー、これを専門用語で対旋律といいますが、この旋律を奏でる最高の楽器がホルン!トランペットよりも管の長さが長く、ベルも大きいので芯のあるとても雄大な音がします。

3.ギターが好きな人へ:
ストリングス(ヴァイオリン、チェロなど)を聴いてみましょう!
その美しいサスティーンの長さはまさにギターの歪みサウンドそのもの!

そして・・・
クラシックを聴き始めるにあたって、初心者の人はモーツアルトやベートベンなどクラシックの王道ではなく・・・

まずは映画音楽から聴くことをお勧めします。

スターウォーズやインディージョーンズ、E.Tなどのハリウッド映画がお奨めです。
まずは、クラシック音楽の楽器のサウンドを楽しむことから始めて徐々に高等クラシックに触れていってみて下さい!

これであなたも、クラシックの虜になること間違いなしですよ!

2010年6月 第十五回

「曲の覚え方」wirtten by斉藤隆一

皆さんは曲を覚える時、どのような方法を使ってますか?
指板をそのまま覚えてしまう人、コードを一生懸命覚える人マッキーでネックの裏に書く人・・・

オレは相対音感を持っているから関係ないぜっていう人。ま~様々ですが、私の場合は、殆どの人がそうであると思いますがダイアトニックコードの番号で覚えています。

歌ものPops系などは特に重宝します。
ダイアトニックコード以外のコードなんて1個や2個だからそこだけ覚えとく・・・ というようにね。
それにコード進行の勉強にも役に立つし、Jazz系の短い転調にも反応できる、ソロでのスケール反応が早くなるなどなど・・・

良い点を挙げたらきりが無いので・・・
ただ始めは慣れるのに時間がかかる(かくいう私も気付いたのが遅かった・・・)と思うので、少しずつ考え方をスイッチしてみたら世界が変わるのではないでしょうか?

2010年5月 第十四回

「David T.Walkerのライブに行って~」written by 浜中洋輔

先日丸の内COTTON CLUBにDavid T.Walkerを聴きに行ってきました。
彼はJackson5, Marvin Gay, Marina shaw, 吉田美和などのバックミュージシャンとして数々の名演奏を多数残しています。

ライブの方ですが、僕が今まで見たライブの中で一番感動しました。
曲もFeel like making loveやLovin’ youなどとても良かったです。
70歳になっても、連日2ステージのライブでも全力で弾いてくれました。
こうゆう表現は嫌いなのですが、本当にDavidの音楽には愛が詰まっていました。

やはり一流のミュージシャンというのはいつでもお客さんを楽しませてくれます。

みなさんもライブの時にもちろん間違えないで演奏するのも大切なのですが、次に自分たちを見に来てくれたお客さん達に気持ちを伝えることを意識して演奏してみて下さい。

2010年4月 第十三回

「ギター馬鹿一代」written by 上野高史

ロック、ポップス、ブルース、ジャズ、クラシックなど音楽には様々なジャンルがありますがそのどのジャンルの中にもギタリストとして有名な人はたくさんいますよね。
例えばジミヘン、ジェフベック、ウェスモンゴメリー、ジョーパス、パットメセニー、ジョンスコ、BBキング、スティーヴィーレイボーンなどきりがないですが、でもツウの人ならこの人たちの演奏を1小節聞いただけで誰が弾いているか分かるのではないでしょうか?

やはりそれはこのような人たちは独自のスタイルを持っているからだと思うのですが、スタイルとは真似事ではなく人それぞれの個性であるからおもしろいわけであって、それゆえ独自のスタイルを持つということは難しいと思います。

人によっては自分だけの理論をこつこつ作ったり、独特なラインであったり、音色であったり、バッキングであったり、必殺技みたいなものを持っていたり、また格好、パフォーマンスであったりとスタイルに関する価値観はそれぞれですが、ここまでいくにはまず基礎をしっかり練習して、誰かのコピー、研究をしてスタイルとは何かをここで学び、この後に自分のスタイルを考えるというのが僕の持論です。

新しいスタイルを作り上げるには、ウェスみたいなジャズがあったからメセニーみたいなコンテンポラリーがあるみたいにスタイルとは何かを知るということですね。

とまあ、偉そうに述べちゃいましたが上記の人たちは間違いなくかなりのギター馬鹿なので、スタイルを作り上げるということに深く考えていたかどうかは分かりませんがそういったことは自然としていたのではないでしょうか。
と、強く思い込んで土台は一緒だったんだとほっとしましょう。

2010年3月 第十二回

「耳コピのススメ」 written by 西和

だんだん暖かくなってきて気持ちイイ陽気になってきましたが、
みなさん音楽LIFE楽しんでいますか?

さて、みなさんはいつ頃から楽器を演奏し始めましたか?
僕は14歳の時に友達とバンドを組んで、初めてドラムを叩きました。
まずはコピーですよね。その当時人気だったバンドの・・・
勿論、女のコにモテるために(^。^;デス。。。

当時の僕は、勿論譜面なんか読めませんし、
見よう見まねで「右手はハイハット、左手はスネア」程度の知識。
それでもバンドをやる楽しさと、上手く叩けるようになりたい一心で毎日練習しましたね。その時にやっていたのが、『耳コピ』
※「耳で聴いてコピーする」を短縮した言い方・・・だと思います(笑)
ひたすらその曲を聴きまくって、ドラムパターン、フィルインパターン、を解読する。。。と、いう地味で地道な作業。

でも続けていくと、どんどんドラムの音がハッキリ、クッキリ聴こえるようになってくる。細かいニュアンスや強弱までしっかり聴き取れるようになっていきます。
そして、ベースやギターなど他の楽器の音も、どんなフレーズを弾いているのか、音色やニュアンスなども聴こえるようになっていきました。
コレって、ドラムを叩く上でパターンの解読は勿論、表現力や音色選びなどに役立つし、バンドや他の楽器とアンサンブルする時に重要な『相手の音を聴く』ことができるようになる為に必要な能力だと思いますョ。
ゼヒみなさんも『耳コピニスト』になって下さい!!

2010年2月 第十一回

「職人と芸術家」 written by 安達たけし

陶器の世界で、古備前というのがあるのをご存知でしょうか?
これは、当時素朴に何の作為もなく陶器職人が淡々と作り上げたものが現代で芸術として捉えられるようになったそうです。
音楽界では、モーツアルトは職人作曲家として、いろいろな人に依頼されて、その依頼人のご要望通りに音楽を作るのが仕事だったわけです。
極端に長調の曲が多いのもそれが要因です。
現代では、そのモーツアルトが職人として作っていた音楽が
芸術として捉えられるようになったのです。

さてさて、現代にも職人と言ってみたり芸術家と言ってみたりする人は
たくさんいますが、どちらも、変わらぬ価値観があると思いませんか?
自分自身の主張をする音楽が芸術である一方、人のご要望通りに作る音楽もまた芸術であると思いますよ。

2010年1月 第十回

「ブリティッシュ・ロックの起源」 written by 安達たけし

ブリティッシュ...つまりイギリスです。
そもそもブリティッシュ・ロックの始りは、
イギリスの若者達のアメリカンブルースへの憧れから始ります。

若かかりしエリッククラプトン、ジェフベック、ジミーペイジ、ローリングストーンズなど皆、アメリカのブルースマンのように演奏したい!
と頑張り、そこからいくつものブルースを学び、そしてイギリス国内で売れていきました。

しかし、その後ハウリン・ウルフなど本場のブルースミュージシャンがアメリカから続々とイギリスにやってくると、
人々は本物のブルースに傾倒していき、イギリスの若者達がやる真似の領域でしかないブルースから徐々に離れていきます。

そこで彼等がブルースを踏まえた新しい自分のオリジナリティーを模索し、始めていくのが....
クリームであり、レッドツエッペリンであり、新生ローリングストーンズであり、フェイセスであるのです。

最初は模倣でもそこから生まれる不屈の探究心が新しい音楽を生む土壌になるということですね。

真似は悪いことではありません。どんどん真似ましょう!
きっとそこから自分のオリジナリティーが湧いてくるはずです。

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